セキセイインコのメガバクテリウム感染
- 平和の森AnimalClinic

- 7月9日
- 読了時間: 2分
今回は、嘔吐と食欲不振を主訴に来院したセキセイインコの症例をご紹介します。
糞便検査およびそのう内容の検査により、メガバクテリア(マクロラブダス)の感染を確認しました。抗真菌薬による治療を開始し、経過を観察しています。
◽️メガバクテリア(マクロラブダス)とは?
「メガバクテリア」と呼ばれていますが、実際には細菌ではなく**真菌(酵母様真菌)**の一種です。
腺胃と筋胃の境界部分に感染し、胃炎を引き起こすことで、食欲低下や嘔吐、体重減少などの症状がみられます。
特にセキセイインコでは比較的多くみられる疾患で、症状が軽い場合から重症化する場合までさまざまです。
◽️今回の症例
患者さんは、嘔吐と食欲不振を主訴に来院されました。
診察では元気・食欲の低下が認められ、消化器疾患を疑い検査を実施しました。
糞便検査およびそのう内容の顕微鏡検査では、メガバクテリア(マクロラブダス)を確認し、メガバクテリア感染症と診断しました。

特徴的な細長い桿状の菌体(真菌)が多数確認されました。
◽️治療
メガバクテリアに対する抗真菌薬等の投与を開始しました。
あわせて、
- 栄養状態の改善
- 保温管理
- 食欲や便の状態の観察
についても飼い主様へご説明しました。
治療には数週間以上かかることもあるため、症状だけでなく、糞便検査を繰り返しながら治療効果を評価していきます。
◽️メガバクテリア感染症でみられる症状
以下のような症状がみられる場合は、メガバクテリア感染症が隠れていることがあります。
- 嘔吐・吐き戻し
- 食欲低下
- 体重減少
- 未消化便
- 元気消失
- 羽を膨らませている時間が長い
これらの症状は他の病気でもみられるため、早期の検査が重要です。
◽️治療開始後
治療開始後は食欲や体重、便の状態を確認しながら経過観察を行っています。
メガバクテリア感染症は再発することもあるため、症状が改善した後も定期的な検査を行い、再発の有無を確認していきます。
◽️まとめ
セキセイインコの嘔吐や食欲不振は、メガバクテリア感染症が原因となっていることがあります。
早期に診断し、適切な治療を開始することで改善が期待できる疾患です。
「最近食欲が落ちた」「吐くようになった」「体重が減ってきた」といった症状がみられた場合は、早めの受診をおすすめします。
当院では、セキセイインコをはじめとした鳥類の診療・各種検査にも対応しております。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。


