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デグーの尾抜け

今回は、デグーでよくみられる外傷のひとつである「尾抜け」に対し、断尾手術を行った症例をご紹介します。


■ 来院の経緯

飼い主様より「ケージから取り出す際に尾の皮が剥けてしまった」とのことで来院されました。来院時、尾の遠位部は広範囲にわたり皮膚が欠損し、骨および軟部組織が露出している状態でした。出血は軽度でしたが、疼痛と感染リスクが高い状態と判断されました。

来院時の状態(骨の露出)
来院時の状態(骨の露出)

■ デグーの尾抜けについて

デグーやチンチラなどのげっ歯類では、尾の皮膚が非常に剥がれやすい構造をしています。これは捕食者から逃れるための防御機構とされていますが、家庭内では不意の把持やケージ内での事故により発生することがあります。

一度皮膚が剥離した尾は自然治癒が難しく、壊死や感染のリスクが高いため、多くの場合外科的処置が必要となります。


■ 治療方針

本症例では、露出した尾部の組織は温存困難と判断し、全身麻酔下で断尾手術を実施しました。

断尾部位は健常組織が確認できる位置まで近位側へ設定し、骨切断後に周囲組織を整復・縫合しました。

断尾手術後
断尾手術後

術後数日は自咬や創部トラブルに注意しながら経過観察を行いながら、鎮痛管理および抗生剤投与を行います。


■ 飼い主様への注意点

デグーの尾は非常にデリケートであるため、以下の点に注意が必要です。


・尾を持って持ち上げない

・ケージの隙間や扉で尾を挟まないようにする

・多頭飼育ではケンカによる外傷に注意する


万が一、尾の皮膚が剥けてしまった場合は、自己判断せず速やかに動物病院へご相談ください。


■ まとめ

デグーの尾抜けは比較的よく遭遇する外傷ですが、適切な処置を行うことで良好な経過が期待できます。早期対応が重要となるため、異常に気づいた際は早めの受診をおすすめします。


当院ではエキゾチックアニマルの外科症例にも対応しております。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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