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若齢犬の脱毛(イタリアン・グレーハウンド)

今回は、若齢犬の脱毛症例のご紹介です。

7ヶ月齢のイタリアン・グレーハウンドさんが「お腹の横を気にして噛んでいる、脱毛してきた」とのことで来院されました。


初診時:赤みと脱毛
初診時:赤みと脱毛

犬の痒み・脱毛・皮膚炎の鑑別診断は以下になります。

寄生虫感染(ダニ)

細菌やカビ(糸状菌)感染

アレルギー性疾患(アトピー・食物アレルギー)

毛の異常による脱毛

ホルモンに関連した脱毛

その他


皮膚検査によるダニやカビの感染は陰性でしたので、抗生剤と消炎剤による治療を開始しました。治療後、赤みは改善してきましたが、皮膚を噛り、脱毛範囲は広がってしまいました。


抗生剤・消炎剤の使用後:赤みは改善するも脱毛範囲の悪化
抗生剤・消炎剤の使用後:赤みは改善するも脱毛範囲の悪化

そこで、ビタミン剤や皮膚代謝の改善薬へ変更し、フードも皮膚代謝に必要な成分の強化されたフードに変更していただきました。


また、合わせて避妊手術も行っていくこととしました。


避妊手術後、ビタミン剤と皮膚代謝改善薬を継続していただき、1ヶ月後には発毛が認められました。

避妊手術1ヶ月後、ビタミン剤、皮膚代謝改善薬内服中:発毛が認められる
避妊手術1ヶ月後、ビタミン剤、皮膚代謝改善薬内服中:発毛が認められる

その後、内服薬を終了しましたが、再発なく経過してくれています。

内服終了時:僅かに毛が薄いがしっかり発毛が認められる
内服終了時:僅かに毛が薄いがしっかり発毛が認められる

今回の脱毛は治療反応から、ホルモンの影響によりストレスから噛んでいた可能性があり、そこから二次的な感染や炎症が引き起こされていたと考えられます。


通常、ホルモン性の脱毛は高齢犬で認められますが、今回の症例のように若齢でもホルモンの影響が皮膚にでる場合があります。


ホルモンの影響は皮膚トラブル以外にもありますので、避妊・去勢手術がまだの場合には早めにご相談いただければと思います。



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