ハムスターの膀胱炎
- 平和の森AnimalClinic

- 9月1日
- 読了時間: 2分
今回はハムスターの膀胱炎を紹介させていただきます。
4ヶ月のメスのハムスターさんが「脱毛」「元気がなさそう」とのことでご来院されました。
脱毛部は臭腺部分にあり、皮膚検査を行いましたがニキビダニなどの感染は認められませんでした。
また、触診時に陰部に膿様の液体が付着していたため、採取して顕微鏡検査を行いました。
顕微鏡では、沢山の菌が確認されました。

陰部に膿が付着する場合やオシッコが臭い、血が混じる場合には、細菌感染による膀胱炎や子宮疾患などが考えられます。
そこで、追加でのレントゲン検査とエコー検査をさせていただきました。
エコー検査では腫れて不整な膀胱が確認できましたので、膀胱での細菌感染が疑わしいと判断しました。

感染性膀胱炎の治療は、抗生剤の飲み薬での治療となります。
脱毛に関しては、臭腺からの分泌やホルモンバランスが疑わしく、経過観察とさせていただきました。
1週間後、エコー検査にて膀胱を確認すると、かなり綺麗になり尿(黒い部分)がはっきりと分かります。
本人も元気になり、夜中もしっかり動き回っているそうです。


今回は陰部に付着した尿から診断と治療を行うことができました。
細かな情報ですが、とても大切になります。
ご家庭でも、オシッコの状態や匂いに注意してみてください。










