ヘミペニスプラグ(プラグ詰まり)
- 平和の森AnimalClinic
- 2024年12月23日
- 読了時間: 2分
今回はニシアフリカトカゲモドキさんのヘミペニスプラグの症例のご紹介です。
ヘミペニスを収納しているクロアカサックに垢や汚れなどが溜まり、塊になったものはヘミペニスプラグと呼ばれます。
このプラグが長期間溜まることで、炎症や細菌感染の原因となります。
また、炎症や感染、サイズが大きくなることで皮膚に穿孔を生じることがあります。
今回の症例は「お尻から出血していた」とのことで来院されました。
身体検査を行うと、クロアカサックが腫れており、皮膚に穿孔した痕(矢印)、プラグの一部が見えるのが確認できました。

ヘミペニスプラグが原因での皮膚の穿孔と考えられます。
治療は溜まってしまったプラグの除去と、消炎剤や抗生剤の内服となります。
通常、総排泄孔からプラグを取り出して行きますが、今回は炎症が強く取り出すのが困難であったため、サイズの大きくなってしまた左側は皮膚の穿孔部分から摘出を行いました。
左側の穿孔部は傷が大きいため、細菌が入らないように縫合も行いました。

摘出したプラグの写真です。

1週間後、出血はなく、傷口も瘡蓋になってくれました。

もう1週間、飲み薬を続けていただき、治療終了となります。
今後も、再発には要注意となります。
最後にとっても可愛いお顔のお写真です。
治療やお薬頑張ってくれました。
