モルモットの切歯・臼歯過長
- 平和の森AnimalClinic

- 2 日前
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◽️概要
今回は、食欲の低下と食べにくそうな様子を主訴に来院されたモルモットさんの歯科処置の症例をご紹介します。
診察の結果、前歯(切歯)と奥歯(臼歯)の両方に過長を認めたため、全身麻酔下で歯の状態を確認し、適切な長さにトリミングしました。
◽️モルモットの歯の過長について
モルモットの歯は、人間の歯とは異なり生涯伸び続ける「常生歯」です。
通常は、牧草などの繊維質の多い食事をしっかり咀嚼することで、歯が自然に摩耗し、適切な長さが保たれています。
しかし、食餌内容の偏りや咀嚼量の低下、歯の噛み合わせの異常などがあると、歯が正常に摩耗せず、過長になることがあります。
特に臼歯が過長になると、舌や頬の粘膜を傷つけたり、食べ物をうまく噛めなくなったりすることで、食欲低下や体重減少につながる場合があります。
また、臼歯の異常は外から見ただけでは分かりにくいため、食べる量が減った、食べるのに時間がかかるなどの変化がある場合には注意が必要です。
◽️今回の症例
飼い主様から「食べにくそうにしている」「食欲がない」とのことで来院されました。
口腔内を確認したところ、切歯の過長に加えて臼歯の過長も認められました。

モルモットの臼歯は口の奥に位置しているため、意識のある状態では十分な観察や処置が難しい場合があります。
そのため、今回は安全に口腔内を詳しく確認し、歯を適切に整えるため、麻酔下での歯科処置を行うこととしました。

臼歯の過長が認められ、正常な咬合が妨げられていました。
専用の器具を使用し、切歯と臼歯をそれぞれ適切な長さ・形になるよう慎重にトリミングしました。


モルモットの歯は生涯伸び続けるため、一度トリミングを行っても再び過長になることがあります。
そのため、今後は定期的に歯の状態を確認し、必要に応じて追加の歯科処置を行っていく予定です。
◽️まとめ
モルモットの歯は生涯伸び続けるため、牧草を中心とした適切な食餌と、定期的な口腔内のチェックが大切です。
特に臼歯の異常は外から見つけにくく、
- 食べる量が減った
- 食べるのに時間がかかる
- 食べ物を口からこぼす
- 柔らかいものばかり食べる
- よだれが増えた
- 体重が減ってきた
といった症状が歯の病気のサインとなることがあります。
モルモットは食べられない状態が続くと、消化管の動きが低下してしまうこともあるため、食欲の変化には注意が必要です。
「最近食べ方がおかしい」「牧草を食べなくなった」などの変化があれば、早めに動物病院へご相談ください。
当院では、モルモットをはじめとしたエキゾチックアニマルの歯科診療や麻酔下での歯科処置にも対応しております。
