モルモットの膀胱結石・尿道結石に対する外尿道口からの摘出処置
- 平和の森AnimalClinic

- 5月11日
- 読了時間: 2分
今回は、膀胱結石として治療を行っていたモルモットさんで、経過中に結石が尿道へ移行し、外尿道口から摘出を行った症例をご紹介します。
■ 来院時の様子
患者さんは「血尿」と「排尿時の疼痛」を主訴に来院されました。
レントゲン検査にて膀胱内に結石が確認され、膀胱結石と診断しました。


モルモットではカルシウム代謝の特徴から尿路結石が比較的多くみられ、膀胱炎や血尿、排尿障害の原因となります。
■ 初期治療
来院時点では自力排尿は可能であり、全身状態も比較的安定していたため、まずは保存的治療として以下を実施、自然排石を待つことにしました。
・皮下点滴による尿量確保
・鎮痛管理
・内科的管理による排石補助
■ 尿道結石への移行
2週間後、画像検査にて結石が膀胱から移動して尿道へ移行していることが確認されました。


排尿は可能であり、尿道の完全閉塞はないと判断できた為、自然排石を期待して経過をみましたが、1ヶ月ほどしても排石は認められませんでした。
■ 処置内容
外尿道口から結石の摘出を実施することにしました。
結石は外尿道口近くまで移動していたため、専用器具を用いて慎重に摘出を行いました。


■ 術後経過
処置後は排尿状態を注意深く観察しながら、鎮痛管理を継続しました。
その後は自力排尿も安定し、食欲や活動性も改善しました。
■ モルモットの尿路結石について
モルモットでは、以下のような症状がみられる場合、尿路結石が隠れていることがあります。
・血尿
・排尿時の痛み
・頻尿
・尿が少ない
・食欲低下
・元気消失
尿路閉塞は重症化すると命に関わることもあるため、早期診断・早期治療が重要です。
■ まとめ
モルモットの膀胱結石では、治療経過中に尿道結石へ移行することがあります。
今回の症例では、外尿道口付近まで移動した結石を摘出することで、排尿状態の改善が得られました。
排尿の異常や血尿がみられる場合は、早めの受診をおすすめします。
当院ではエキゾチックアニマルの診療・外科処置にも対応しております。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。














