犬の脂肪腫
- 平和の森AnimalClinic
- 2024年12月2日
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今回は犬の脂肪腫の切除を行いましたのでご紹介させていただきます。
犬の脂肪腫は、脂肪細胞が増えてできる良性の腫瘍です。
皮膚の下や筋肉の間などにでき、本人の痛みなどはありません。
脂肪腫は、ゆっくりまたは急に大きくなることがあります。
大きくなり過ぎてしまうと、本人の違和感や、運動などの障害となってしまう場合があります。
そのため、大きくなってくる場合には手術による切除が治療となってきます。
脂肪腫は、しこりに針を刺して、中身を確認することで診断していきます。
脂肪腫の場合、油分や脂肪細胞が顕微鏡で確認できます。


今回のワンちゃんは、複数の脂肪腫ができてしまい、今後の増大リスクが心配とのことで、手術による切除となりました。
46kgの大型犬さんで、皮下脂肪の中に脂肪腫が埋もれており、やりがいのある手術となりました。
また、首や脇など重要な血管・神経の通る場所にも発生していましたたため、大きくなる前に早めに切除することができ良かったと思います。
また、同時に肘にできてしまったイボの切除も行いました。


動物さんの体に何かしこりがある場合、早期の治療が必要な場合もあるため、日頃から全身を触ってみてください。
しこりを見つけた場合は、早めにご相談ください。