犬の食物アレルギー
- 平和の森AnimalClinic
- 3月8日
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今回は犬の食物アレルギーの症例のご紹介です。
3歳のトイプードルさんが『痒み止めを飲んでも、口周りが痒い』とのことでご来院されました。

皮膚症状や治療経過から、食物アレルギーの可能があると考えられました。
犬の食物アレルギーは、食事中のタンパク質に反応して、アレルギー症状が起こります。
症状は皮膚の赤み、痒み、嘔吐、下痢などがあります。
診断は少し難しく、血液によるアレルギー検査、除去食試験(フード変更)などを組み合わせて行います。
除去食試験はフードをアレルギー用に変更し、1種類につき1〜2ヶ月間試して、痒みなどの症状が出ないかを確認していきます。
アレルギー用のフードは、原材料にこだわった様々な療法食となります。
今までの食事歴やアレルギー検査の結果から、療法食を選び、除去食試験を行います。
今回のトイプードルさんは、アレルギー検査を行い、療法食の選択を行いました。

このアレルギー検査の結果を参考に、当院でご紹介している21種類のアレルギー用療法食から4つに絞ることができました。
さらに、今までの食事歴から、もっともアレルギーのでる可能性が少ない食事を選び、除去食試験を行うことになりました。
ここから1〜2ヶ月は、アレルギー可能性があるため、オヤツや他の食事を食べないよに注意が必要です。
皮膚の痒みや赤みがあり、食物アレルギーが気になる場合、食事変更やアレルギー検査について、まずはお気軽にご相談いただければと思います。