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猫の皮膚肥満細胞腫

今回は、体表のしこりを主訴に来院された13歳の猫ちゃんの症例をご紹介します。細胞診で皮膚肥満細胞腫が疑われ、外科切除後の病理検査で確定診断となりました。


■来院時の様子

飼い主様が体表のしこりに気付き、ご来院されました。身体検査では皮膚に限局した腫瘤を認め、見た目だけで良性・悪性を判断することは難しいため、細胞診検査を実施しました。


■検査・診断

細胞診では多数の肥満細胞が確認され、皮膚肥満細胞腫が強く疑われました。

皮膚腫瘤の細胞診:顆粒を持つ肥満細胞が確認される
皮膚腫瘤の細胞診:顆粒を持つ肥満細胞が確認される

腫瘍の根治を目指すため、全身状態を十分に評価したうえで外科切除を実施し、摘出した組織を病理検査に提出した結果、皮膚肥満細胞腫と確定診断されました。


■手術と術後経過

13歳という高齢であったため、麻酔に対するリスクについて飼い主様と十分に相談し、慎重に周術期管理を行いました。


手術中の麻酔経過は安定しており、大きなトラブルなく腫瘍を切除することができました。術後の回復も良好で、食欲や活動性は順調に戻り、元気な様子を見せてくれました。高齢ながら麻酔と手術をよく頑張ってくれた症例でした。


切除前の様子
切除前の様子
皮膚腫瘤の切除後
皮膚腫瘤の切除後
縫合後
縫合後
抜糸時
抜糸時
術後3ヶ月、再発なく経過
術後3ヶ月、再発なく経過

■猫の皮膚肥満細胞腫について

猫の皮膚肥満細胞腫は比較的みられる皮膚腫瘍の一つで、見た目だけでは他の皮膚腫瘍や炎症との区別が難しいことがあります。

そのため、細胞診や病理検査による正確な診断が重要です。また、外科的に完全切除できた症例では良好な経過が期待できることも少なくありません。


■まとめ

今回の症例では、14歳の猫ちゃんに発生した皮膚肥満細胞腫を細胞診で疑い、外科切除と病理検査によって確定診断に至りました。


高齢であっても、全身状態や腫瘍の性質を十分に評価することで、安全に麻酔・手術を行える場合があります。皮膚にしこりを見つけた際は、まずはご相談ください。


当院では、細胞診や病理検査を活用した診断から外科治療まで、一頭一頭の状態に合わせた診療を行っています。



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