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猫の皮膚糸状菌症
◽️概要 猫の皮膚糸状菌症は、真菌(カビ)の感染によって脱毛や皮膚炎などが起こる病気です。 今回の症例では、顕微鏡検査で菌糸や胞子を確認し、さらにダーマキットによる培養検査でも陽性となったため、皮膚糸状菌症と判断し、抗真菌薬による治療を開始しました。 ◽️皮膚糸状菌症について 皮膚糸状菌症は、皮膚や被毛に真菌が感染することで発症する皮膚病です。猫では、円形の脱毛やフケ、かさぶた、皮膚の赤みなどが見られることがあります。 症状の程度には個体差があり、目立った皮膚症状が見られない場合もあります。 また、皮膚糸状菌症は猫から人やほかの動物に感染する可能性があるため、治療とあわせて、ご家庭での衛生管理にも注意が必要です。 ◽️検査 皮膚糸状菌症が疑われる場合には、皮膚や被毛を採取して顕微鏡で観察したり、真菌培養検査などを行ったりして診断します。 今回の症例では、次の検査を実施しました。 ① 顕微鏡検査 採取した皮膚・被毛を顕微鏡で観察したところ、真菌の感染を確認しました。 糸状菌感染により膨化した毛と糸状菌の胞子 上:正常な毛 下:糸状菌に感染した毛(

平和の森AnimalClinic
10月9日読了時間: 3分


高齢猫の局所麻酔下での腫瘤切除
◽️概要 今回は、慢性腎臓病と心臓病の既往がある16歳の猫ちゃんの局所麻酔を用いた処置の症例をご紹介します。 背中に約3×2cmの腫瘤があり、そこから繰り返し膿が出ることで、生活の質(QOL)が低下していました。全身麻酔のリスクが高く、他院では積極的な治療が難しいと判断されていましたが、今回は「完治」だけを目的とするのではなく、排膿による不快感をなくし、QOLを改善することを目的として、局所麻酔下で腫瘤の切除を行いました。 ◽️ 高齢動物の治療について 高齢の動物では、慢性腎臓病や心臓病など、複数の基礎疾患を抱えていることがあります。 そのような場合、病気そのものを治療できる可能性があっても、全身麻酔や積極的な治療による負担が大きくなることがあります。 一方で、治療を行わずに経過を見ることで、腫瘤からの出血や排膿、痛み、臭いなどによって、動物の生活の質が低下してしまうこともあります。 そのため、高齢動物の治療では、「病気を完全に治すこと」だけでなく、「その子ができるだけ快適に過ごせるようにすること」も大切な治療目標の一つになります。...

平和の森AnimalClinic
10月7日読了時間: 3分


猫の拘束型心筋症(RCM)による胸水・肺水腫
◽️概要 今回は、呼吸が速く苦しそうとのことで来院された猫ちゃんの症例をご紹介します。 胸部レントゲン検査および心エコー検査を実施したところ、重度の拘束型心筋症(Restrictive Cardiomyopathy:RCM)と診断しました。また、重度の左心房拡大、、胸水、肺水腫などを認めました。 ◽️拘束型心筋症(RCM)について 拘束型心筋症は、猫の心筋症の一つで、心臓の筋肉が硬くなることで十分に広がることができず、心臓に血液が入りにくくなる病気です。 その結果、心房に大きな負担がかかり、特に左心房が著しく拡大することがあります。病気が進行すると肺水腫や胸水、血栓塞栓症などを引き起こし、呼吸困難などの重篤な症状が現れます。 初期には症状が乏しいことも多く、症状が現れた時にはすでに進行しているケースも少なくありません。 ◽️検査 ・胸部レントゲン検査 レントゲン検査:心陰影の拡大、胸水と肺水腫を疑う陰影が認められる ・心エコー検査 狭小化した心室、過剰な腱索、左房拡大を認める 心室の拡張障害、心房拡大を認める - 重度の左心房拡大 - 心室の拡張

平和の森AnimalClinic
7月31日読了時間: 2分


猫の心房中隔欠損症(ASD)
◽️概要 今回は、聴診をきっかけに詳しい検査を行い、心房中隔欠損症(Atrial Septal Defect:ASD)と診断した猫ちゃんの症例をご紹介します。 ◽️心房中隔欠損症(ASD)について 心房中隔欠損症とは、左右の心房を隔てる壁(心房中隔)に生まれつき穴が開いている先天性心疾患です。 通常は左心房の圧力が右心房より高いため、穴を通じて左心房から右心房へ血液が流れ込みます。その結果、右心房や右心室に負担がかかり、進行すると右心不全や肺高血圧症を引き起こすことがあります。 一方で、欠損孔が小さい場合には無症状のまま経過することもあり、健康診断や心雑音をきっかけに偶然発見されるケースもあります。 ◽️検査 心房中隔欠損症の診断には、心エコー検査が最も重要です。 今回の症例では、Bモード検査で心房中隔の欠損を確認し、カラードプラ検査では欠損部を通過する血流(シャント血流)を確認しました。 また、右心系への負担の程度や肺高血圧症の有無、他の先天性心疾患が併発していないかについてもあわせて評価しました。 ◽️治療 治療は、欠損孔の大きさや心臓への

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7月27日読了時間: 3分


猫の拘束型心筋症(RCM)
◽️概要 今回は、呼吸が速くなり、後ろ足がふらつくことを主訴に来院された猫ちゃんの症例をご紹介します。 心エコー検査を実施したところ、猫では比較的まれな**拘束型心筋症(Restrictive Cardiomyopathy:RCM)**が疑われました。 ◽️拘束型心筋症(RCM)について 猫の心筋症にはいくつかの種類があり、その中でも拘束型心筋症は比較的少ないタイプの心臓病です。 心臓の筋肉が硬くなることで心臓が十分に広がらず、血液を取り込みにくくなるため、心房に負担がかかり、心不全や肺水腫、胸水などを引き起こすことがあります。 初期には症状がほとんどみられないことも多く、呼吸が速くなる、元気がなくなるなどの症状が現れた時には病気が進行している場合もあります。 ◽️拘束型心筋症でみられる症状 猫では以下のような症状がみられることがあります。 - 呼吸が速い - 呼吸が苦しそう - 元気・食欲の低下 - 胸水や肺水腫による呼吸困難 - 血栓症による後肢麻痺 ◽️ 拘束型心筋症の治療 拘束型心筋症は、残念ながら心臓そのものを元の状態に戻す治療法はあり

平和の森AnimalClinic
7月25日読了時間: 3分


猫の皮膚肥満細胞腫
猫の皮膚肥満細胞腫切除のご紹介

平和の森AnimalClinic
6月17日読了時間: 2分


猫の全臼歯抜歯
今回は猫の全臼歯抜歯を行いましたのでご紹介させて頂きます。 1歳の保護猫さんで、保護時より「 歯茎の赤みと口臭がある 」とのことでご来院されました。 若齢性歯肉炎 と診断し、 内科治療を行いましたが改善が乏しく、抜歯治療 を行うことになりました。 猫の若年性歯肉炎はウイルス感染や自己免疫異常などが関与していると考えられています。 抗生剤や消炎剤、免疫増強剤での治療での改善が乏しい場合、抜歯をすることで免疫反応が抑えられ改善する場合が多いです。 抜歯方法には、 全ての歯を抜く全顎抜歯 と、 奥歯をすべて抜く前臼歯抜歯 に分けられます。 今回は、臼歯(奥歯)での炎症が強く認められたため、 全臼歯抜歯 での治療を行いました。 処置前の状態では、 歯石は少ないですが、歯茎は赤く腫れています。 処置前 処置前 抜歯中の様子では、すでに下顎の骨が溶かされて歯根が見えていました。 抜歯を行い、歯肉を縫合したところです。 上顎抜歯後 下顎抜歯後 術後も 翌日から食事 をしてくれました。 抜歯後、1ヶ月後の様子です。縫合糸がまだ残っていますが、 縫合部分の離開 や

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1月11日読了時間: 2分


子猫の猫伝染性腹膜炎(FIP)/ドライタイプ
猫伝染性腹膜炎(FIP)・ドライタイプ

平和の森AnimalClinic
2025年5月1日読了時間: 3分


猫の歯石除去・吸収病巣
猫の吸収病巣

平和の森AnimalClinic
2024年11月7日読了時間: 1分


猫の膿胸
今回は猫さんの 膿胸(胸の中に膿が溜まっている状態) の症例についてご紹介させていただきます。 2歳の猫さんが「 呼吸が苦しそうで、元気がない、食欲がない 」とのことで来院されました。 呼吸状態が悪いため、胸のレントゲン検査、超音波エコー検査を行いました。 その結果、...

平和の森AnimalClinic
2024年10月4日読了時間: 2分


猫の歯根膿瘍(根尖膿瘍)
今回は猫さんの歯根膿瘍についてご紹介させていただきます。 13歳の猫さんが「目の周りが腫れてきた」 とのことで来院されました。 頬と目の周りがかなり腫れて目が開かなくなっていました。 また、 口の内は重度の歯石と歯周病 でした。...

平和の森AnimalClinic
2024年8月29日読了時間: 2分


猫の歯肉炎
今回は猫の歯肉炎の症例についてご紹介させていただきます。 6ヶ月齢の子猫さんが『 歯茎が赤く腫れている(矢印部分) 』 とのことでご来院されました。 猫の歯肉炎の原因は ・ 口腔内の細菌 ・ 口腔内の歯石(歯の汚れ) ・ ウイルス性疾患...

平和の森AnimalClinic
2024年7月10日読了時間: 2分


猫の健康診断
今回は、可愛い1歳半の猫さんが健康診断に来てくれました。 健康診断には血液検査、レントゲン検査、エコー検査、便検査、尿検査などがあります。 今回は、飼い主様とお話して、『健康だが最近は血液検査をしていない。心臓のエコー検査はしたことがない。』とのことから血液検査と心臓のエコ...

平和の森AnimalClinic
2023年10月23日読了時間: 1分


動物病院を新規開業
この度、中野区の平和の森公園の近く、最短徒歩1分の場所に動物病院を開業致しました。 病院名は皆さんに親しまれている平和の森公園に由来して、『平和の森AnimalClinic』としました。 当院では、犬猫さん以外にも、エキゾチックアニマルの診療にも対応しております。...

平和の森AnimalClinic
2023年10月16日読了時間: 1分
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