うさぎの白内障・水晶体脱臼
- 平和の森AnimalClinic

- 8月16日
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◽️概要
今回は、眼の白濁を主訴に来院されたウサギさんの症例をご紹介します。
眼科検査と眼球の超音波検査(眼球エコー)を実施したところ、白内障に加えて水晶体の脱臼が認められました。眼の表面からの観察だけでは確認が難しい眼内の状態を、眼球エコーによって詳しく評価しました。
◽️白内障とは?
白内障とは、眼の中にある水晶体が白く濁る病気です。
水晶体はカメラのレンズのような役割をしており、光を網膜へ届けるために重要な組織です。水晶体が濁ると光がうまく通らなくなり、進行すると視力の低下につながります。
ウサギでも加齢などに伴って白内障が発生することがあります。
◽️水晶体脱臼とは?
水晶体は通常、細い線維によって眼の中央に固定されています。
しかし、これらの線維が弱くなったり切れたりすると、水晶体が本来の位置からずれてしまうことがあり、これを水晶体脱臼といいます。
水晶体が大きくずれると、眼圧の上昇や炎症などを引き起こし、眼に痛みを生じる場合があります。
◽️検査
まず眼の外観や角膜、水晶体などを確認する眼科検査を行いました。
さらに、眼の内部を詳しく確認するために眼球超音波検査(眼球エコー)を実施する場合があります。
眼球エコーでは、角膜や水晶体が濁っていて眼の奥が直接観察しにくい場合でも、眼球内部の構造を確認することができます。
◽️治療
白内障や水晶体脱臼では、眼の状態や視覚への影響、眼圧、炎症の程度などを総合的に判断して治療方針を決定します。
症状が軽く、眼圧や炎症に大きな問題がない場合には、点眼などによる内科的な管理を行いながら経過を観察することがあります。
一方、水晶体脱臼によって眼圧が上昇している場合や、強い炎症・疼痛が認められる場合には、より積極的な治療が必要となることがあります。
◽️今回の症例
患者さんは、飼い主様が眼の白濁に気づいたため来院されました。
眼科検査を行ったところ、水晶体の位置のずれと白濁が疑われました。

眼球エコー検査を実施したところ、水晶体が本来の位置からずれていることが確認され、白内障に加えて水晶体脱臼を起こしていると判断しました。

今回の症例では、点眼薬での治療を開始し、今後の定期検診や眼の状態を確認しながらの治療方針について飼い主様とご相談しました。
◽️まとめ
ウサギの眼の白濁は、白内障だけでなく、角膜の異常や眼内の炎症など、さまざまな原因によって起こります。
また、今回のように白内障に水晶体脱臼を伴っている場合、眼の表面からの観察だけでは眼内の状態を十分に評価できないことがあります。
眼球エコー検査を行うことで、水晶体の位置や眼球内部の状態を確認することができます。
「眼が白くなってきた」「眼の大きさや形が変わった」「眼を気にするようになった」などの変化がみられた場合には、早めの眼科検査をおすすめします。
当院では、ウサギをはじめとしたエキゾチックアニマルの眼科診療や眼球エコー検査にも対応しております。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。


